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【制作現場】掃除機のモーター音でビーム音を作る。




SFジャンルのロボットアニメ作品でよく聞かれるビーム効果音はどのようにして作られるのでしょうか?


シンセサイザーで作る方法もありますが、ここでは私が実践している変わった方法をご紹介します。


基本となる素材は『掃除機のモーター音』です。あらかじめ掃除機の起動音を録音しておき、波形編集ソフトで"起動音から吸い続ける音にかけてフェードアウト処理を施したもの"を用意します。音のイメージとしては「ギュイィィィーン…」という聴こえ方にすると良いです。


この音をサンプラーに読込み、音程が高音から低音にピッチダウンするように加工します。これは波形編集ソフトを使っても良いですし、動画ではFLstudioのサンプラーソフトに内蔵されている機能を使って処理しています。使い慣れた方法で加工しましょう。


あとはMIDIコントローラーの鍵盤やパッドで音を再生して遊びましょう。単音で鳴らすよりは、複数同時に重ねたほうが周波数的にも広くカバーできてバランスの良い音が得られます。


また、サンプラーのADSR機能を使って押し込んでいる間だけ音が再生されるようにしておくと尺の調整もできて便利です。鍵盤やパッドを話したときにサスティンが少し残るようにしておくのがポイントです。


このように架空の音であってもシンセサイザーを使うのではなく、身近にある現実音から加工して非現実的な効果音を作ることも可能ですので、身の回りにある音に注目して加工を楽しんでみると面白い発見があるかもしれません。是非お試しください。

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